「へなそうるのへや」の案内
© Yuriko.Yamawaki 1971
『もりのへなそうる』(渡辺茂男著 山脇百合子絵 福音館書店)より
「へなそうるのへや ~メルボルンこども文庫からの贈り物~」とは
「へなそうるのへや」は、『もりのへなそうる』の作者である渡辺茂男さんが亡くなった後、茂男さんの息子、鉄太さんから「多摩市の子ども達のために」と、たくさんの本と、茂男さんが使っていた机などをいただき、誕生しました。渡辺茂男さん、鉄太さんの著書のほか、仕事に使われていた机やタイプライター、机のそばに置いてあったメモや写真を留めていたコルクボードなども展示しています。
名前の由来になった『もりのへなそうる』は、渡辺茂男さんが、息子さん達と多摩丘陵で遊んでいる時に生まれた物語です。メルボルンこども文庫は、鉄太さんがオーストラリアで主宰されている文庫の名称です。
「へなそうるのへや」では、渡辺茂男さんと渡辺鉄太さんの本を展示しています。また年に1~2回、テーマを決めて本の展示もしています。
© Yuriko.Yamawaki 1971
『もりのへなそうる』(渡辺茂男著 山脇百合子絵 福音館書店)より
新たな寄贈品
清水哲也氏(多摩市教育委員会 前教育長)がご家族と製作した品を寄贈してくださいました。
焼き物で表現された『もりのへなそうる』の世界をお楽しみいただけます。
© Yuriko.Yamawaki 1971
渡辺茂男さんはこんな人
『もりのへなそうる』の作者です。昭和40年から多摩市桜ケ丘に住み、絵本を書いたり日本の子ども達のために外国の本の翻訳をしていました。
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渡辺茂男さん公式サイト
http://www.shigeo-watanabe.com/
渡辺鉄太さんはこんな人
多摩市で育った鉄太さんは、現在オーストラリアのメルボルンで絵本を書いたり、外国の本の翻訳をしています。
また、「メルボルンこども文庫」を主宰し、読書や友達と過ごす時間の楽しさを子ども達に伝える活動をしています。
※イラスト及び写真の無断転載不可※
「へなそうるのへや」以外で渡辺茂男さんの蔵書が見られる場所
多摩市の「へなそうるのへや」以外でも渡辺茂男さんが、仕事で使っていた本や持っていた本が見られる場所として、東京子ども図書館の分館である「かつら文庫」があります。公開されている蔵書は、茂男さんの書き込んだメモやたくさんの付箋がついている本などもあり、実際に仕事や研究に使われた本を通して、茂男さんを身近に感じることができます。
公益財団法人東京子ども図書館分館 かつら文庫
かつら文庫は、茂男さんと親交のあった作家・翻訳家・編集者として活躍した石井桃子さんがはじめた家庭文庫です。場所は、杉並区にある石井さんの元のご自宅です。見学には予約が必要です。施設の詳細や連絡先は下記のサイトでご確認ください。
公益財団法人東京子ども図書館のサイト
http://www.tcl.or.jp/
企画展示
展示にあたっては、展示内容を紹介する冊子を作成しております。展示の詳しい内容は、へなそうるのへやにある冊子でご覧いただけます。また規模を小さくしたミニ企画展示も行っています。ミニ企画展示では冊子は作成していません。
一覧は、時系列順です。☆がついている展示はミニ企画展示です。
~2021年度~
第10回 「渡辺茂男と多摩市 ~未来に続け緑の種~」
展示期間:2021年10月5日~12月20日
渡辺茂男さんは、平成18(2006)年にお亡くなりになるまで作家活動を約50年続けられました。2021年11月1日に多摩市が市制50周年を迎えたことから、渡辺茂男さんの生涯と多摩市の歩みを振り返りました。
第10回配付冊子(PDF:3MB)
第10回展示資料リスト(PDF:2MB)
~2020年度~
☆「渡辺茂男の世界 ~心に緑の種をまく~」
展示期間:2021年3月5日~5月31日
渡辺茂男さんの著書や翻訳書を展示し、茂男さんの歩んだ道を紹介しました。
第9回 「児童書と翻訳 ~世界の本を伝える仕事~」
展示期間:2020年7月31日~11月2日
第1回企画展示を再編し展示しました。翻訳家としての渡辺茂男さんの姿とともに「児童書」と「翻訳」の関係について紹介しました。
第9回配付冊子(PDF:2MB)
第9回展示資料リスト①(PDF:504KB)
第9回展示資料リスト②(PDF:600KB)
~2019年度~
☆「村岡家の人々 ~アンとへなそうる~」
展示期間:2021年3月5日~5月31日
渡辺茂男さんと親交のあった村岡花子さんを中心に、村岡みどりさん、村岡美枝さん、村岡恵理さんに関連した資料を展示しました。
第8回 「へなそうるの時代 ~あの企画をもう一度~」
展示期間:2019年8月2日~10月31日
へなそうるのへや企画展示第2回を構成し直し、渡辺茂男さんが多摩市へ引っ越してきた昭和40年代の時代の様子や時代と作品のかかわりなどを資料で紹介しました。
~2018年度~
☆「オーストラリアの作家たち」
展示期間:2018年11月26日~12月28日
渡辺鉄太さんから紹介していただいた作家の資料やオーストラリア児童図書賞受賞作品の展示を行いました。
第7回 「渡辺茂男と石井桃子~二人をつなぐかつら文庫~」
展示期間:2018年8月1日~8月31日
へなそうるのへやが、ホームページに新設され、かつら文庫のリンクもできたことで、かつら文庫の開設者でもある石井桃子さんとその当時開設のお手伝いをしていた渡辺茂男さんの関係など作品とともに紹介しました。
~2017年度~
☆ 「『もりのへなそうる』から受け継がれていくもの ~渡辺鉄太さんとその足跡~」
展示期間:2017年11月24日~2018年1月9日
「へなそうるのへや」のもう一人の主である渡辺鉄太さんについて、多摩市とのつながりと茂男さんから鉄太さんへ受け継がれていくものをテーマにパネルと著作などの展示をおこないました。
第6回 「猪熊葉子 ~共に歩んだ作家たち~」
展示期間:2017年7月20日~8月31日
第5回に引き続き、猪熊葉子さんの第2弾企画展示です。猪熊さんと親交のあった作家6名をエピソードとともに紹介しました。 紹介した方は、猪熊葉子さん、渡辺茂男さん、小野かおるさん、神宮輝夫さん、ローズマリ・サトクリフさん、フィリパ・ピアスさん、ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンさんです。
~2016年度~
第5回 「猪熊葉子 ~訳・動・研~」
展示期間:2017年3月15日~3月31日
多摩市在住でへなそうるのへやの主である渡辺茂男さんとも親交のあった猪熊葉子さん。図書館でのインタビューをもとに、猪熊葉子さんのお仕事を紹介しました。
☆ 没後10年企画 「わたなべしげおさんの本 外国へ」
展示期間:2016年11月15日~12月27日
11月18日が渡辺茂男さんの命日にあたり、2016年が没後10年となることから、寄贈していただいた洋書の絵本を中心に展示をおこないました。
第4回 「『もりのへなそうる』ができるまで~児童文学作家のこだわり~」
展示期間:2016年7月21日~8月31日
多摩市在住でたくさんの児童書を書かれた渡辺茂男さんのご家族から寄贈していただいた原稿(複製)をもとに、渡辺茂男さんの作品へのこだわりや、同時代の児童作家のこだわりなどを紹介しました。
☆ こどもの読書週間の展示 「渡辺茂男のおいしいごちそう」
展示期間:2016年4月23日~5月12日
「こども読書週間」にあわせ、渡辺茂男さんが翻訳した作品の中から食べ物に関係するものを紹介しました。
~2015年度~
☆ 「オーストラリア」
展示期間:2015年12月25日~2016年1月中旬
渡辺鉄太さんが住んでいるオーストラリアを舞台にした本や、オーストラリアを紹介する展示をおこないました。
第3回 「世界の児童図書館」
展示期間:2015年7月21日~8月31日
多摩市ゆかりの児童文学作家、渡辺茂男さんは、1955年~1957年の間、ニューヨーク市立図書館で児童図書館員をされ、その時に『エルマーのぼうけん』の原書に出会ったと語っています。この頃から日本でも児童図書館の必要性が意識されるようになり、石井桃子さんをはじめ、様々な方が海外の児童図書館を視察されました。
この展示では、その足跡をたどるように、児童図書館の歴史に始まり、時代の先端の児童サービスを行っている児童図書館、あるいは厳しい環境下で一筋の希望となっている海外の図書館などを紹介しました。
第2回 「へなそうるの時代」
展示期間:2014年10月27日~11月30日
へなそうるのへや企画展示第2回は、渡辺茂男さんが多摩市へ引っ越してきた昭和40年代を中心に当時の多摩市の様子や時代と作品のかかわりなどを資料で紹介しました。
第1回 「児童書と翻訳」
展示期間:2014年7月19日~8月31日
渡辺茂男さんは、著作と同時に『エルマーのぼうけん』や『ひとまねこざる』などたくさんの翻訳も手がけていました。翻訳本が、どのようにできるのかや翻訳するための工夫などをわかりやすく伝える展示をしました。