【報告】多摩市立中央図書館 開館記念講演会を開催しました。

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  • 掲載日2023年7月28日

多摩市立中央図書館 開館記念講演会を開催しました。

多くの市民の方が待ち望んでいた多摩市立中央図書館の開館を記念して、講演会を開催いたしました。

1 「多摩市立中央図書館開館記念講演会 基調講演 柳田邦男氏」

テーマ 「知の地域創造」と図書館新時代
講師 ノンフィクション作家・評論家 柳田邦男氏
日時 令和5年7月1日(土) 午後1時~午後2時30分
参加人数 45名

 多摩市立図書館本館再構築基本構想策定委員会委員長として、中央図書館構想をまとめていただいた柳田さんに、「知の地域創造」のコンセプトと中央図書館への希望についてお話しいただきました。現在柳田さんが取り組んでいらっしゃる絵本の家読や読書活動推進などのお話しもしていただき、改めて子ども時代からの読書習慣の大切さ、重要さに気づかされる時間となりました。
 中央図書館は、柳田さんが仰っていた「緑陰読書」ができる図書館です。中央図書館の今後に向けて、機運を高める時間となりました。

柳田邦男氏講演会の様子① 柳田邦男氏講演会の様子②

2 「そうだったのか!? 天気予報」

講師 気象予報士・防災士 平井信行 さん
日時 7月1日(土)午後3時30分~5時30分
対象 小学生
参加者数 44人

  開口一番、平井さんが大きな声であいさつをされると、子供の皆さんもこれに元気に答えました。前半はクイズに答えながら楽しく天気について学習しました。平井さんの質問に子供たちは一生懸命に考えて答えて、まさしく「そうだったのか!?」の連続でした。 
 雨だった天気が徐々に晴れてきました。一時は断念しかけた屋外活動ですが、予定どおりみんなで温度計を手に持ち、レンガ坂を通って中央公園の林まで行き、場所によって温度がどう違うかを調べました。
 平井さんからは、自分で興味を持ったことを調べて知識を身に着けていくことの楽しさと、夢や希望をもって将来に向かって生きていくことの大切さを教えていただきました。ご自分の体験に基づいたもので、とても分かりやすいものでした。

平井氏講演会① 平井氏講演会②
(クイズに答える子どもの皆さん)                     (平井信行さん)

平井氏講演会③ 平井氏講演会④
(何度かな?)             (地面も測ろう)

3 ~言葉の魔術師、言葉遊びの達人と一緒に~「ことばで遊ぶ、ことばを愉しむ」

講師 絵本作家・詩人・翻訳家 石津 ちひろ さん
日時 7月2日(日)午後2時~4時
対象 中学生以上
参加者数 37人
 
 笑顔とユーモア-あふれる石津さんと一緒に、会場ではひとりひとりマイクを回しながら、詩を読み進めていきました。詩や絵本は一人で読むのも楽しいですが、皆さんと一緒に声に出し、言葉を音で聞きながら味わうことが出来、参加の皆さんにとって貴重な体験になったと思います。途中、作品制作について他では聞けないエピソード等も交えて解説をしてくださり、詩、言葉、絵本への関心が高い皆様も大変満足されている様子でした。
 また石津さんから回文を作るコツも教えてもらいました。石津さんが、お題に対してあっという間に回文を作られるのを見て、皆さんも挑戦の意欲を見せていました。
 「ことばで遊ぶ、ことばを愉しむ」というテーマのとおり、豊かな時間を心から堪能されたひとときであったと思います。
石津ちひろさん 石津ちひろ氏講演会①
(石津ちひろさん)            (回文に挑戦)
石津ちひろ氏講演会②
(声に出してみましょう)

4 歌川広重『東海道五十三次』(復刻版)のすべて~一緒に江戸を旅してみよう~

【講演会】
テーマ①「和心と江戸時代の旅を楽しむ」
講師:坂本和豊氏(MOA美術文化インストラクター)
テーマ②「絵図から多摩を見る」
講師:橋場万里子氏(パルテノン多摩学芸員)
日時 令和5年7月8日(土) 午後2時~午後4時30分
参加人数 46名

 第一部は、MOA美術文化インストラクター坂本和豊氏による「和心と江戸時代の旅を楽しむ」というテーマの講演でした。
対話型鑑賞セミナーという形で、会場の皆さんと一問一答で進めていただきました。
当時の旅人の服装のこと、同じ人物が何か所かに描かれていることの解説や現在の場所との比較、また参加者の方へどの作品がお気に入りかの質問などもあり終始和やかな雰囲気でした。

 第二部では、パルテノン多摩学芸員の橋場万里子氏の「絵図から多摩を見る」というテーマでの講演でした。
パルテノン多摩では企画展示「描かれた多摩~絵図から見た江戸時代の多摩~」の中で図書館所蔵の歌川広重の浮世絵「諸国六玉河 武蔵調布之玉川」他を展示しており、広重が描いた多摩川の様子などの解説がありました。次に同じ江戸時代に描かれた絵図を通してその頃の多摩市と現在の様子との比較をしながらのお話がありました。

 講演会をとおして江戸時代の旅の様子や人々の暮らしを知ることができました。
坂本一豊氏講演 橋場真理子氏講演
「和心と江戸時代の旅を楽しむ」                                                                  「絵図から多摩を見る」

【展示】
日時:7月1日(土)~9日(日)午前9時30分~午後7時
   ※1日は午前11時から、9日は午後5時まで
内容:歌川広重『東海道五十三次』(復刻版)55枚を展示